自動集計は, 並べ替え等を行ってグループ化されたリスト形式のデータに対して, 集計行を挿入する機能です. 集計は,合計,平均,標準偏差等を求めることができます.
以下の サンプル を用いて説明します.
基準のフィールドに対して自動集計を行うためには, グループ化したいデータがまとまっている必要があります. データをまとめるには,データの並べ替えを利用するのが効果的です.
例えば,支店ごとの金額の合計を集計することにしましょう.
支店ごとの自動集計を行うには, あらかじめ支店ごとにデータがまとまっているように並べ替えを行います.
支店を基準にして昇順に並べ替えを行います.
支店ごとにグループ化されたリストデータができました.
支店ごとに集計を行う準備ができました. それでは,支店ごとの金額の合計を集計しましょう.
自動集計を行うには, アクティブセルがリスト形式のデータにあることを確認して, メニューバーの「データ→集計」を選択します.
「集計の設定」ダイアログボックスが表示されます.
グループの基準を「支店」, 集計の方法を「合計」に設定して, 集計するフィールドの「金額」をチェックします.
「OK」をクリックすると支店ごとの金額の合計が挿入されます.
挿入された行を削除して元のデータに戻すには, 「集計の設定」ダイアログボックスで, 「すべて削除」をクリックします.
元に戻りました.
集計行の挿入する位置は, 「集計の設定」ダイアログボックスで, 集計データの上か下に設定することができます.
上の例では, 集計行は集計データの下に挿入されています.
集計行を集計データの上に挿入するには, 「集計の設定」ダイアログボックスの 「集計行をデータの下に挿入する」のチェックをはずします.
集計行は集計データの上に挿入されています.
集計データの明細の表示をなくして, 集計行だけを表示させることができます.
表の左側の"-"をクリックすると,明細の表示が隠れます.
下の図の赤丸の部分をクリックします.
大阪支店のデータ明細が隠れました.
各支店のデータ明細を隠して,集計行だけを表示することができます.
表の左側の"+"をクリックすると,明細が表示されます.
下の図の赤丸の部分をクリックします.
東京支店のデータ明細が表示されます.
支店ごとの集計に加えて, 分類ごとの集計行も追加してみましょう.
支店と分類を基準にして並べ替えを行いましょう.
メニューバーの「データ→並べ替え」を選択します.
並べ替えるキー(「支店」「分類」)を設定して, "OK"をクリックします.
データの並べ替えが行われました.
まず,支店ごとの集計行を挿入しましょう.
以下の設定を行ってから,"OK"をクリックします.
支店ごとの集計が挿入されました.
分類ごとの集計を追加してみましょう.
「集計の設定」ダイアログボックスで, グループの基準を「分類」にして, 「現在の集計表と置き換える」のチェックをはずします.
「分類」の集計行が追加されています.
サンプル のデータを利用して以下の自動集計を行いなさい.
分類ごとに合計を集計しなさい.
解答例分類ごとに合計を集計しなさい. ただし,明細のデータを金額が高い順に並べなさい.
解答例