プログラムの本体
main 関数の以下の部分に、プログラムの本体を書きます。
int main() { <プログラムの本体> } |
プログラムの本体には、以下の要素を書きます。
これらの要素は、概ねセミコロン(;, semi-colon)で終わり、文(statement) といいます。文については、後述します。
変数
変数(variable) とは、プログラムで扱う値を格納する(記憶領域上の)箱です。
変数には、変数名(variable name)、サイズが決められています。サイズは、以下のデータ型によって異なります。そのため、変数には値を格納することができます。
変数に値を格納するためには、i = 1024; のように書きます。
データ型
データ型(data type) とは、プログラミング言語で扱う値(value) に対する属性です。データ型は、コンパイル時にエラー(誤り)を見つけるために役立ちます。しかし、万能ではありません。例えば、値108は、整数型として扱い、整数を扱うことができない場面(プログラム中)で用いられたら、エラーとするといった具合です。さらに、整数型の値は、浮動小数点数型、つまり、108.0 として扱うこともできますので、自動的に型変換(coercion)される場合もあります。
C言語には、以下のデータ型があります。
データ型 | 英語名 | C言語 | サイズ | 表現可能な値の範囲 |
整数型 | Integer | int | 4バイト(不定) | -2147483648~2147483647 |
符号なし整数型 | Unsigned Integer | unsigned int | 4バイト(不定) | 0~4294967295 |
文字型 | Character | char | 1バイト | -127~127 |
符号なし文字型 | Unsinged Character | unsigned char | 1バイト | 0~256 |
short型 | Short | short | 2バイト | -32768~34767 |
符号なしshoft型 | Unsigned Short | unsigned short | 2バイト | 0~65536 |
long型 | Long | long | 4バイト | -2147483648~2147483647 |
符号なしlong型 | Unsigned Long | unsigned long | 4バイト | 0~4294967295 |
浮動小数点数型(単精度) | Floating point | float | 4バイト | だいたい±3.40282347E+38 の範囲 |
浮動小数点数型(倍精度) | Floating point | double | 8バイト | だいたい±1.79769313486231570E+308 の範囲 |
浮動小数点数方(2倍精度) | Floating point | long double | 16バイト | より2倍の精度 |
データ型は、その意味(表現可能な値の範囲)と、サイズが異なることに注意しよう。
変数の宣言と変数への値の代入
int main() { int i; i = 108; return 0; } |
このプログラムでは、変数の宣言は int i; と書き、変数への値の代入は i = 108; と書きます。
となったことが理解できると思います。変数は、値を格納する箱でしたので、各々データ型が属性としてついています。さらに、値を格納することを代入(assignment)といいます。
値の表示
値を表示するためには、文字列と同じように printf 関数を呼出します。今度は、%d という書式指定子を使います。
# include <stdio.h> int main() { int i; i = 108; printf("i = %d\n",i); return 0; } |
このプログラムを実行すると以下のような実行結果となります。
\n は、制御文字(control character)と呼ばれますが、後述します。