浮動小数点数型
C言語で扱う値には、データ型が属性としてつけられていました。変数も値を格納する箱であるため、データ型がついていました。ここでは、浮動小数点数型(floating point type)について説明しよう。
浮動小数点数型には、以下の3種類がありました。各々の型は、小数点数を表す値、および変数の属性として用いられています。
データ型 | 英語名 | C言語 | サイズ | 表現可能な値の範囲 |
浮動小数点数型(単精度) | Floating point | float | 4バイト | だいたい±3.40282347E+38 の範囲 |
浮動小数点数型(倍精度) | Floating point | double | 8バイト | だいたい±1.79769313486231570E+308 の範囲 |
浮動小数点数方(2倍精度) | Floating point | long double | 16バイト | より2倍の精度 |
この3種類は、各々その精度が異なるだけであり、その使い方は全く同じです。まず、float 型から紹介しましょう。
変数
float 型の変数(variable) も整数型の変数と同じ記憶領域上の箱です。
さらに、以下のように変数を宣言することができます。
int main() { float f; return 0; } |
同様に、値を代入することができます。
int main() { float f; f = 289.28; return 0; } |
値の表示
整数の時と同じように、(浮動小数点数の)値を表示するためには、書式指定子を使います。%f を使います。
# include <stdio.h> int main() { float f; f = 289.28; printf("f = %f\n",f); return 0; } |
このプログラムを実行すると以下のような実行結果となります。