繰り返し文
コンピュータにとって非常に得意な処理である繰り返しを表現する文が繰り返し文(iteration statement) です。
流れ図で書くと以下のようになります(構造化プログラミングで紹介しました)。
通常、ある程度、命令(文)を実行し、それ以前の命令の場所まで戻って実行を繰り返すのが繰り返し文(iteration statement)です。繰り返しの際には、ずっと、繰り返し続けるかもしれないので、終了条件を考える必要があります。上の流れ図では、「条件」の部分が終了条件に関係しています。「条件」は、論理値である「真」か「偽」を返す式を示します。式とは、値を返すので0(偽)または、0以外(真)を判断します。
C 言語では、while 文として以下のように記述します。
while ( 式 ) { 文 } |
文が一つの場合は、{ } (中括弧)を省略することができます。
while ( 式 ) 文 |
1から10までの和
では、整数値 1 から 10 までの和を求めるプログラムを書きます。
# include <stdio.h> int main( ) { int S = 0; int i = 1; while( i <= 10 ) { S = S + i; i++; } printf("1+2+...+10=%d\n",S); } |
for 文
C 言語で扱う for 文は、while 文と同様に記述することができます。
for ( カウンタの初期化; 終了条件; カウンタ変数のインクリメント ) 文 |
上のプログラムを for 文で記述しなおすと以下のようになる。
# include <stdio.h> int main( ) { int S = 0; int i; for( i = 1; i <= 10; i++ ) { S = S + i; } printf("1+2+...+10=%d\n",S); } |
つまり、カウンタの初期化は i = 1、終了条件は i <= 10、カウンタ変数のインクリメントは i++ であったことがわかります。流れ図は、while 文と同じです。