はじめに

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プログラムとプログラミング

プログラムは、人間が会話をするときに使う、日本語、英語、フランス語を 自然言語(natural language) に対して、人工言語(artificial language) といいます。つまり、コンピュータという機械と会話するための人工的な言語といういう意味です。

この実習では、Javaというプログラミング言語について学びます。


機械語とは

コンピュータは、0 と 1 のみ(2進数)で表現された機械語で、命令、その他の情報を表現します。そのため、コンピュータに命令を送る場合も2進数で表現しなければなりません。例えば、

2進数 16進数
11000101 C5
01110101 75
10110110 B6
01010110 56
11111000 F8
00010101 15
10100110 A5

となります。2進数で表現される命令は、より人間が扱いやすいように16進数として表現します。


高水準言語(高水準プログラミング言語)

さらに、研究が進んで、コンピュータに命令を与える場合に、人間が会話する言語(自然言語、natural language)に近い人工言語(artificial language)が開発されました。もっとも、最初に開発された高水準言語として、

FORTRAN、COBOL、LISP

などが知られています(昔は、大文字しか表現できないコンピュータが多かったので通常、大文字で表現する)。その後、並行して、オペレーティングシステムの研究の中で新しい高水準言語が作られました。


Java言語とは

オブジェクト指向に基づいた言語として、1995年にゴスリン(サンマイクロシステムズ)によって開発されました。研究段階では、Oak と呼ばれていました。彼は、Emacs という有名なエディタのC言語版を作ったとしても知られています。

最近では、Web 技術の発展により、ネットワークとも親和性のよいJavaがよく用いられている。


コンパイル方式

高水準プログラミング言語も、コンピュータが命令として理解するためには、機械語(2進数)に変換しなければなりません。その方式をコンパイル(compile) といいます。以下のように処理します。

<原始プログラム> コンパイル オブジェクトファイル リンク 実行形式ファイル

実は、コンパイルの後に、リンク(link)という処理をして、実行形式ファイルを生成します。実行形式ファイルを実行することでプログラムを実行します。


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