: 再利用
: オブジェクト指向
: オブジェクト指向
- プログラミングの際のオブジェクト指向アプローチは「物理的システムの
ソフトウエアシミュレーション」と「物理システムそのもの」との直感的な一致を基
にしている。
- ソフトウエアコンポーネントはそれ自身「オブジェクト」という。
- 機械的モデルの開発は「解析」、「デザイン」と「実現」からなる。
- 例えば、ソーラーシステムという機械的モデルの構築について考える。
- オブジェクト指向プログラミングも同様に、具体オブジェクトを「ソフトウエア
オブジェクト」に置き換えた形で、「解析」、「デザイン」、「実現」からなる。
- プログラミングにおける「オブジェクト」はソフトウエアモデルの
「コンポーネント」を指す。
- Simula におけるオブジェクト指向アプローチでは、シミュレーション問題を
解くことに傾注した。
- Smalltalk ではより洗練され、オブジェクトの実体として教育的ツール
として変化した。
- オブジェクト指向の方法論はアプリケーションの幅広い範囲に利用されている。
ユーザインターフェース、オペレーティングシステム、データベースなどである。
- これらのシステムは、物理的システムとは関係ないが、オブジェクト
指向方法論が適用される。
- オブジェクト指向アプローチの幅広い適用範囲を以下の 3 つにまとめること
ができる。
- ソフトウエアモデルと物理モデルとの間の類似性
- ソフトウエアモデルの弾力性
- ソフトウエアモデルのコンポーネントの再利用性
- 最初の点は、「解析」に属する。物理モデルとの類似性はソフトウエアモデル
の開発に役立つ。
- 第二の点は、「デザイン」に属する。変更に対するデザインの弾力性は
抽象化を行った結果生ずる。
- 第三の点は、「実現」に属する。
- オブジェクト指向プログラミングは、これらの良い点に対して全て満たすも
のではない。システムは、他のパラダイムによってモデル化されるかもしれない。
- 弾力性は、「抽象データ型」を使ったプログラムにより達成される。
- 再利用性は、モジュール化 (modularization) とパラメータ化
(parameterization) により達成される。
平成12年8月22日