再利用

• オブジェクト指向言語は、伝統的な手続き型言語より ソフトウエアコンポーネントの再利用性に優れているといわれている。
• ソフトウエアコンポーネントは、一つ以上のコンテキストから利用される 時「再利用可能」といわれている。
• 再利用は、他のコンポーネントとのコンポーネントの置換を伴う。
• 伝統的な手続き型言語では、そのような置換はちょうど「同じ」タイプまたは、 インターフェースの一致を要求する。
• オブジェクト指向言語では、置換のためには 2 つの種類がある。 「オブジェクトは他のオブジェクトと置換」され、 「メソッドは他のメソッドと置換」される。
• その際には、タイプまたは、インターフェースの「同じ」一致を要求しない。
• オブジェクトの置換にはいつくかのメカニズムがある。一般には、最低限同じ attribute を持つ新しいオブジェクトに置換される。
• 新しいオブジェクトでの付加された attribute は、不可視な属性として残り、 直接(外から)アクセスできない。
• メソッドの置換は、オーバーライディング(overriding) という。
• 既存メソッドの再利用は継承 (inheritance) という。
• これら置換の重要な問題点は self の概念である。
• 特別な名前である self により、メソッドはホストオブジェクトを指 すことができ、よって兄弟 (同じオブジェクトの他の) メソッドにアクセスする ことができる。継承やオーバーライディングによって、メソッドの兄弟関係が 変化し self は動的な意味を持つ。
• self なしでは、メソッドの振る舞いはより固定したものとなり、 メソッドの再利用も制限される。
• オブジェクトとメソッド置換の柔軟性のため、動的に変数を束縛している かもしれない全てのオブジェクトの正確な種類 (kind) を静的に知る方法はない。
• 適当な invisible 属性を提供しない文脈の中で、 オブジェクトからメソッドを取り出したり、それを再利用した場合は unsound と なる。
• データ構造を操作する手続きとは違い、メソッドはオブジェクト には不可欠で切り離せない部分である。