静的なオーバーローディングの解決

• いくつかの言語では，オーバーローディング(同じ名前で，異なった引 数の型を許す，異なった関数)を許す．
• コンパイラは，実パラメータの型をもとに，関数本体を選択しなければ ならない．
• これは，前節のパラメトリック多相に対応して，時々アドホック多相性 といわれている．
• 静的オーバーローディングは，実現するのにはそんなに難しくはない．
• オーバーロードされた関数 $f$ の宣言を処理する場合，新しいバイン ド $b_n$ は，古い定義 $b_1,\cdots,b_{n-1}$ を隠してはいけない．
• その代わり，新しいバインドが，$f$ を異なった実現リストへのマッ プする． $f\mapsto [b_1,\cdots,b_n]$．
• 言語の意味論に依存して，もし $b_n$ が と同じパラメー タ型を持つとき，エラーメッセージを表示する必要がある．
• 実パラメータを伴って，呼び出された場所で $f$ を検索した場合， 実パラメータの型は，どのバインド が使われるかを決定する．
• いくつかの言語は，同一引数の型の関数(しかし，異なった返答をもつ) をオーバーロードとして許す．
• ある言語では，動的なオーバーローディングを許す．Further Reading を参照．