解答例 — 線形計画法
第1章 No.1 / 2変数の線形計画問題
このような場合は赤ワインの生産量を x 樽、白ワインの生産量を y 樽 として以下の式を考える。
- 9x + 5y ≦ 50
- x + 5y ≦ 10
- x ≧ 0, y ≧ 0
- 5x + 10y → max
加藤家が赤ワイン 1 樽作るために葡萄 9 トン、佐藤家が白ワインを 1 樽作るために葡萄 5 トン 必要で、合計して一週間に 50 トン 以下であるので 9x + 5y ≦ 50 となる。同様に、一週間に加藤家は 1 人 でよいが、佐藤家は 5 人 必要であるので x + 5y ≦ 10 となる。さらに x と y の値はワインの生産量であるため正の値でなければならない (x ≧ 0, y ≧ 0)。
この条件に対し赤ワインは 1 樽 5 万円 で売れ、白ワインは 1 樽 10 万円 で売れるので目標とする式は 5x + 10y → max となる。
図でとらえる
前半の 2 式は 1 次不等式であるためグラフに表すことができる。
gnuplot> set arrow 1 from 6,2 to 5,1
gnuplot> set label 1 "(5,1)" at first 6.2,2,2
gnuplot> plot [0:10] [0:10] -0.2*x+2,-1.8*x+10
一週間で生産できる範囲はこのグラフの原点側の領域。最後の 5x + 10y → max より max を変数 C に置き換え y = (-1/2)x + C/10 となり、傾き -1/2 の直線を動かして、できるだけ y 切片 が大きい方が求める解だとわかる。図からわかるように 9x + 5y = 50 と x + 5y = 10 の交点 (5, 1) を通り、傾き -1/2 である直線が解。
y - 1 = -1/2 · (x - 5)
y = -1/2 · x + 7/2
そのため一週間の最大の利益は max = C = (7/2) × 10 = 35 で、つまり 35 万円 であることがわかる。
しかし、これは加藤家が赤ワインを 5 樽、佐藤家も赤ワインを 1 樽 作ってよいとしただけで、たまたま最大の利潤になったようにも見える。本当だろうか? これは何を求めようとしているのだろうか?
課題
製品 A を 1 kg 作るには 原材料 が 5 kg と 電力 が 1 kW・h 必要で、製品 B を 1 kg 作るには原材料 3 kg と電力が 3 kW・h 必要である。製品 A は 1 kg 当たり 4 千円、製品 B は 1 kg 当たり 7 千円 の利益がある。それぞれの製品を何 kg ずつ作るのがよいか。ただし、工場全体において 1 時間当たり 原材料は 21 kg、電力は 9 kW・h までしか使えない。