はなしをまとめよう。今まで出てきた数式を以下のようにまとめてみる。
結果、最大値 35
結果、最大値 950/29
結果、最大値 70/3
最後の2つの数式は、同じグラフに対して計算されるので目的関数の傾きにより最大値が異なる。
傾き | m < -1.8 | m = -1.8 | -1.8 < m < -0.35 | m = -0.35 | -0.35 < m < -0.2 | m = -0.2 | -0.2 < m ≦ 0 |
最大点 | (50/9,0) | 線分 | (150/29,20/29) | 線分 | (10/3,4/3) | 線分 | (0,2) |
最大値 | 1000/9 | 950/29 | 70/3 | 20 |
解説
ここで前半の m 個の式を制約条件,最後の 1 式を目的関数という。制約条件を満たす領域を許容領域という。 実は最小の場合も考えられるので、
そこで,我々は m 個の制約条件で示される領域の範囲内で、 目的関数を満たす(実は,最小の場合もある)場合を求めることがここの目的であった。
疑問が生じるかもしれない。今までの数式であつかった変数は x, y などの 2 変数であったが,3 変数以上の場合はどのように解くだろう?と......
3 変数の場合は 3 次元の図を書けば求まることは求まるのであるが、手計算ではまず無理であろう。
実は,この問題は線形計画法とよばれ,最近ではコンピュータで簡単に解くことができる。Mathematica を使おう.